Think(シンク)株式会社からのブログ詳細発信
2019/12/25
動画制作において、素材を集める「撮影」はわかりやすく重視されるのですが、案外「編集」の価値が理解されていないケースがあります。
しかし、編集次第で、動画の出来上がりに差が出るため、より良い動画にするには、より良い編集が必要です。
動画制作を検討されている個人・法人の方に向け、編集について本記事にて解説します。
「動画編集」とは、動画を撮影して、素材の不要部分を削除するだけの作業ではありません。
企業や商品のPR・広報に使う動画編集は、商品やサービス、企業のPRポイントなどの伝えたいメッセージを、ユーザーに明確にわかりやすく伝えるために、ナレーションやテロップ、音楽や見せ方を編集して合成する仕上げ作業のことを指します。
編集している動画と、編集していない動画では、ユーザーに与える印象は大きく変わり、動画の配信結果にて違いを生みます。
一般的な基本の動画編集の流れは、以下のような感じになります。
基礎となる動画を撮影します。音声と画像を別撮りすることもあります。
事前に全体の流れを考え、シーンに合わせた角度から動画を撮影します。
動画素材の不要な部分をカット、トリミングなどを行い、画像をつなぎます。
企業や商品の魅力を伝えるため、うまく伝えられるタイミングを見極め、動画に意味を持たせます。
CGで目を引く演出、強調したいテキストはテロップ(字幕)など、動画にオブジェクトを追加します。
テキストも動画の雰囲気に合った文字フォントを選ぶと効果的です。
また、その場面にふさわしい音楽や効果音を選び、人の心に働きかけます。熟練の技が光る作業です。
場面に応じたエフェクトとフィルター効果を選択し、場面場面ごとに色調整と加えます。
今まで加工作業しまとめた動画の容量を圧縮し、視聴可能な動画形式に変化させます。
配信したい媒体で作成した動画を公開する。
動画編集は、編集する際につなぐカットによって、ユーザーが映像から受ける印象と意味は大きく変わります。
動画の見せ方、カット割り、強調したいものを、全体の流れがスムーズにいくように注意しながら組み立て、ユーザーが動画再生している途中で飽きないような作りにしなくてはいけません。
動画編集と動画撮影前に、きちんと決めておきたいのは「動画の内容と企画」です。
「届けたいターゲット」と「どのような目的で使う動画か」を定めないまま動画撮影と動画編集してはいけません。
目的が定まらないまま動画撮影と編集をしても、内容がぼんやりとしてしまいます。
せっかく撮影した動画がユーザーに響かないものになっては、動画の意味がありません。
目的とターゲットを決めた上で、動画制作と編集をしましょう。
企業の広報・PR動画を作る目的として以下のようなものがあります。
動画をどのような目的で使うのかは、動画制作の上で大きなベクトルになるため、きちんと決めておきましょう。
動画の目的がはっきりしたら、「誰に届けたいのか」を明確にします。
届けたいユーザー層によって好みは分かれるため、動画を配信するメディアや演者、演出を変えていく必要があります。
例えば、全世代に商品の認知をしてほしい場合、全年代に受けがよい動物を使い、インパクトを残すことは有効です。
しかし、美容品の売り上げ増加をしたいときに同じことをしても、あまり効果的とは言えません。
動物ではなく、美容品を買って欲しいターゲット世代層の女性が口コミを話す動画の方が共感できます。
目的によって伝えたいメッセージ性や動画編集も変わるため、「どのような」メッセージを伝えたいのか、動画撮影前に目的を明確にしましょう。
動画広告の配信方法として、テレビやYoutube、SNS等のインターネットを使用する方法があります。
配信媒体によって、各年齢層の利用率や視聴時間が異なっています。
動画を届けたいターゲットの年齢層によって配信するメディアを変えることで、より効果的な反応が期待できます。
10~30代の年齢層をターゲットとしているならば、YoutubeやSNS配信がおすすめです。
平成30年7月に発表された、総務省情報通信政策研究所の『平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』のデータによると、YouTubeの利用率は全年代で72.2%。10~30代の利用率は9割と非常に高い利用率です。
【年代別YouTube利用率】
<参考資料:総務省情報通信政策研究所>
<画像引用元:総務省 | 平成29年版 情報通信白書 | SNSがスマホ利用の中心に>
Youtubeだけでなく、10~30代の年齢層のユーザーはInstagramやTwitterなどのSNSの利用率も高い傾向にあり、SNSは拡散力が高いツールとなるので、想定以上の反応を得ることも期待できます。
ターゲット層が40代以上の年齢層であれば、テレビでの配信がおすすめです。
<画像引用元:総務省情報通信政策研究所>
10~20代はテレビよりインターネットに費やす時間が多く、40~60代はインターネットよりテレビの視聴時間が多い傾向にあります。
<画像引用元:総務省情報通信政策研究所>
年々、全世代でインターネットの利用時間が増加傾向ではありますが、まだ40代以上の年齢層はテレビの視聴時間が多い傾向にあります。
40代以上の年齢層には、配信媒体としてテレビが効果的ですが、配信する動画の内容によっては、他の配信媒体の方が効果的な時もあります。
また、テレビCMを配信するには高い費用が必要となるため、配信方法を検討することも視野に入れておきましょう。
動画は、新聞やチラシなどの紙媒体と比べても、ユーザーの目に留まりやすい広報手段で、数々の企業が動画での広報・PR動画を配信しています。
北陸三県で広報・PRの動画配信を行うには、SNS、YouTube、CM放送をする3つの方法があります。
テレビの視聴時間は年々減少傾向にありますが、テレビでの動画配信は、全年代にアピールすることができ、インパクトの強い広告方法です。
うまく視聴者に伝われば大きな反響が期待できます。
しかし、テレビは多額の放映料が必要になります。
富山県・石川県・福井県の北陸地方のテレビ局でCMを展開する場合、短期間15秒スポットのCM放送の予算は目安として300,000円から費用がかかります。
全国的にCM展開するには、もっと費用が必要になってきます。
また、ある程度は配信時間帯でターゲティングが絞れるものの、ターゲットが本当に動画を視聴したのか確認する事ができません。
<参考:テレビCM.jp>
YouTubeやSNSは、原則1円の費用から動画広告を配信できます。
また、年齢や性別、地域や時間帯、趣味や興味関心など、ターゲットに合わせた細かな配信ができます。
「福井県の美容に興味がある20代の女性」「お店の営業時間と営業日に北陸地方に住む10~40代の男性」といったターゲティングも可能なのです。
ターゲティングを詳細調整できるため、ターゲティング外の人たちに動画配信することはなく、広告費を節約できます。
豊富な予算がなくとも効果的に動画を配信することができ、余った予算を広告費に更に追加したり、動画に出演するキャストのランクアップなど費用の使い道が広がります。
また、YoutubeやSNSは、拡散されやすいツールでもあるため、ユーザーの心に刺さる動画であれば、拡散され想定していた以上の結果になることも期待できます。
今まで広報・PRといえば、テレビや新聞が主流でしたが、広報・PRの手段の一つとして、動画はこれからとても重要な手段となっていきます。
北陸地方の企業が、全国に広告を打とうとするには多額の資金が必要となり、実現するには難しいものがありました。
しかし、動画とインターネットを組み合わせることで、北陸地方だけでなく全国にも自社の情報を届けることが可能となったのです。
動画を目的もなく制作しアップするのでは、ユーザーに効果的に働きかけることができないため、魅力的なカッコいい動画を作り上げる事が重要です。
動画をただ撮っただけの状態は、まだ「動画素材」です。
動画を編集することで魅力的な「動画」になります。
魅力的な動画を撮ることはもちろんですが、動画編集があってインパクトのある「動画」になるのです。
最近は、カメラ機能が発達したスマホの普及とデジタルビデオカメラの価格がお手頃になったことで、動画撮影が身近になりました。
そして、パソコンやスマホ対応している無料の加工アプリの種類も増え、専門知識がなくとも、初心者が簡単に動画編集ができるようになり、誰でも動画発信ができる時代になっています。
動画編集を自分でもできるのでは、と思いがちですが、どれだけいい映像が撮れたとしても、これらを良くするのも悪くするのも編集の腕次第です。
SNSに個人でアップロードするだけなら構いませんが、企業のPR・広報の動画を作るのであれば、プロの機材(ツール)による動画撮影・動画編集にまかせましょう。
私たちThink(シンク)株式会社の動画制作・編集事業では、視聴者・消費者に動画に込められたメッセージを伝えて、「目的への成果を出せる動画」を制作します。
Think(シンク)株式会社のスタッフは日々トレンドを研究し、動画に込められたメッセージを伝えるために、動画制作・編集のプロが持つ経験やノウハウを動画制作に使っていきます。
また、動画の目的や用途に応じて、最適な企画と表現手法をご提案します。